サンドブラストとエッチングの違い
よく 「エッチングではないのですか?」とか
「サンドブラストとエッチングって、どう違うのですか?」
と質問を受けます。
ガラスエッチング■■
歴史・・アール・ヌーボー期にガレやドーム兄弟が、ガラスエッチング技法を駆使し、
華麗な表現を展開しました
技法・・1.ガラス表面に保護膜を貼り
2.保護膜の模様部分を切り取り、
加工を施す部分の膜を取り除き、ガラス表面を露出させる
3.ガラスをフッ化水素酸と硫酸の混合液に浸す。
↓
その部分が腐食し、削られる。
腐食時間を加減することにより、深く削ったり、つや消しにしたり
さまざまな効果を表現できる。
サンドブラスト■■
歴史・・元来は船の錆びを落とす手段。
19世紀末から、ガラス工芸に使われるようになrる。
技法・・1.ガラス表面に保護膜を貼り
2.保護膜の模様部分を切り取り、
加工を施す部分の膜を取り除き、ガラス表面を露出させる
3.砂状の微細な粒子(金剛砂など)を吹き付ける
↓
その部分が砂に研磨され、削られる。
吹き付ける圧力や砂の粒子の大きさ、照射時間などを
加減することにより、深く削ったり、つや消しにしたり
さまざまな効果を表現できる。
●●●解かりましたでしょうか?
このように、ガラスエッチング技法とサンドブラスト技法は
保護膜(マスキング)を使う点を除いて、全く違う工法なのです。
ちょっと見ただけでは、どちらの工法を使った作品か解からないような
ものもありますが・・・
サンドブラストにしかできない表現もありますし、ガラスエッチングにしても然り。
どちらが優れていてどちらかが劣る、ということはありません。
どちらの技法も、しっかりとした技術を持った職人が生み出す作品は
とても素晴らしいです。
ただ、ガラスエッチングは劇物を使用するので、職人・作家は減少傾向に
あると言えます。